プロメア大嫌い(批判・ネタバレあり)
プロメア、話題になってるリオくんかわいいし、見にいくか!みたいなお気軽な気持ちで見たらまーーーったく感覚的に合わなく私の心の柔らかい部分を丁寧にへし折られて途中で見るのが辛くなってしまった。映像としては大好きだけどホロコーストとピンクトライアングルが本当に雑にモチーフされてるので大嫌いだし、プロメア絶賛コメントを見るたびにほとんどの人は差別に無自覚ということが可視化されてしまってひたすら辛い。
プロメアの映像や色彩、音楽、アクション、宣伝、プロモーション全てが良かったからこそ気になってしまう。
でも、自分の好きな作品が批判されてるのを読むと好きな気持ちまで否定された気分になるのもわかるのでプロメア好きな人はこのブログを読まないでください。
以下ストーリーに関わるネタバレをしています。
プロメアの本当に無理だったとこ
- バーニッシュの弾圧がどう見てもホロコーストなこと
- バーニッシュがピンクトライアングルモチーフなとこ
- バーニッシュが死ぬ時最期の断末魔でピンクトライアングルが光るという悪趣味としか思えない描写
- それなのにガロ(異性愛者を匂わせる描写がある)からリオ(バーニッシュ)にキスさせるとこ
- ガロの「バーニッシュも飯食うんだ?」というセリフ
- バーニッシュを迫害していた長がバーニッシュだったこと
- 天才科学者なのに大量の犠牲者を出して行った行為が成果のように扱われること
- ホロコーストの研究者が罪を赦されたっぽい描写があるところ
- 地道にコツコツやってた研究が勢いで全て解決するところ
ここが1番気になった
- ラストでバーニッシュはバーニッシュの力を失って(奪われて)バーニッシュじゃなくなること(でも恐らく「元バーニッシュ」の差別が続きそうな描写がある)
自分が「バーニッシュ」であるという認識を私は持っていて、グレンラガンやキルラキルでも描かれる異端であれば穴暮らしをしろ、階層社会で暮らせ弾劾は仕方ないというのは本当に見ていて辛い。
何かに突き動かされるような、自分が自分以外に支配されるようなそういう表現の衝動、「燃やさなければ生きていけない」それこそがプロメアだと私は受け取ったので「やったーバーニッシュじゃなくなったね」とはどうしても思えない…
「バーニッシュの力を使わなければいい」というセリフも辛かった。自らに聞こえる「燃やしたい」声を無視してピザを作っても弾圧したやんけ、としか思えず…(このピザ屋のキャラクターデザインも009のピュンマぽくてまた無理)
バーニッシュが「共鳴しやすい人間」が対象というのも、自分を当てはめてしまう原因かもしれない。
これが好きな人はバーニッシュではないんだろうなと思うと羨ましいなとすら思ってしまうくらいに心がめちゃめちゃになってしまった…もういっそ人は生きることそのものが罪と言われる方が救われる。
恨みや怒りの炎ではなく、お互いを思い合う気持ちがお互いを守る、それは愛だと言うのであればプロメアは失うべきではなく、プロメアを愛し、愛するものへプロメアをプレゼントして欲しかった…それが愛じゃん…
こういうのを書くとそういう自分が思う物語に当てはめたかっただけとか言われてしまうのかもしれないけどさーーーーー
でも私は差別に無自覚ではいられないと思ってるから書くし、こう思ってる私でも何かしらの差別を区別してることもあることも自覚している これが思想的マイノリティなのかなぁ。
まぁ私は私のプロメアを、大事にしてこれからも生きていくね。